過去の詩

秋に入り

小綺麗な彼

いまいづこ
語り部:サグメ


音もなく

ひそかに

冷たい物が私に触れた


雪だった
語り部:サグメ


足を上げて 少しだけ前に下ろす
足を上げて 少しだけ前に下ろす
ただそれだけで前に進む 少しかも知れないけれど
けれど

それはとても苦しい事
苦しい ただそれだけの事がとても苦しい
だって足は重いから 色々乗っていて重いから

それはとても難しい事
難しい ただそれだけの事がとても難しい
だって道は水びたし 汗や涙でグズグズだから

けれど
だから
重いから このぬかるんだ道に足跡が残る
確かに歩んだと
前に進んだと
今はもう この跡のずっと先にいるのだと

それはとても誇らしい事
語り部:トゥルー


頑固親父はどこにいる?
語り部:春雨



苛立ちは不足を嘆く魂の咆哮

満たせ満たせ

食で腹を
愛で心を
性で体を

欲しろ欲しろ

強欲が大罪だというのなら

人は生まれながらに皆罪人である
語り部:ユフィミリエ



陽の目を見ることは無い
賞賛の言葉を浴びることは無い
他人から感謝を得ることは無い
報酬を得ることは無い
劇的な変化を齎すことは無い

それを嘆くことは無い
それを止めることは無い
それを恥じることは無い
それを疑問に思うことは無い

それが世界を動かす歯車の一つなのだから
それが他人の今を成り立たせているのだから
それが貴方の誇るべきことなのだから

海が無ければ魚は泳げぬ
空が無ければ鳥は飛べぬ

貴方は何物にも代えがたい存在
語り部:ユフィミリエ


世界は毒で満ちている
その刺激が精神を惑わすから
その雑音が心音を乱すから
さあ
目を閉じなさい
耳を塞ぎなさい

無色透明無味無臭
無音静寂無知蒙昧
無声無感無理夢中

ようこそ
平穏無事たる無の世界
語り部:コタン


めをとじていてはみえやしない
みみをふさげばきこえやしない
なにをさがしているの
だれをよんでいるの
さむさにこごえるきもちは
ひとりではふゆにたえられないと
じぶんをあたためてくれるだれかを
あいたいとおもうなら
ふれたいとねがうなら
それならめをあけて
みみをかたむけて
サラダなんてつくってないで

にくしょくでなければならないことも
よのなかにはいっぱいあるのです
語り部:ダフネ


あるきつづけ
のどがかわき
はらはきりきりといたみ
あしはとうのむかしにかんかくをなくし
ひざしにめはやかれ
ねつをもつかぜにからだがもえあがり
それでもあるきつづけ
ひがしずみまたのぼるころ
おまえはみるだろう
おのれがいきていたいみを
おのれのいかされていたことを
そうしてしるだろう
ひとりではいきていけないことを
だれのためでもなく
ただおまえじしんのために
ひとはいたみなくいきることなどできぬとしる

だがそのまえにあゆみをとめてしまうから
だれもがこうかいをもつのだ
語り部:ダフネ


うまれてきてよかった と
ことばにできるように いきていますか?
きみにあえてうれしい と
こころのそこから おもえていますか?
きのうとおなじ きょうなんて ありません
あなたは いちにち としをとり
きょうとおなじ あしたなんて ありません
わたしは いちにち としをとる
にじゅうよじかんのろうか
にじゅうよじかんのしんか
うしなわれたものは もどってくることはないし
あたらしいものは さがさないとみつからない
だからきょうも あたらしい 「おはよう」を
語り部:ダフネ


Script Of Saga II ? Ver R-6.32
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